皆さん、こんにちは。いそべゆうこでございます。

「京都五山送り火」です。午後8時に点火。徐々に「大」の字が浮かび上がってきました。火がクライマックスを迎えると同じころ、厚い雲の合間から満月が顔を出し、火が徐々に静かになり精霊を送り終えるころ、月も雲の影に隠れました。まちは喧騒としていましたが、送り火を眺めながら、心は穏やかな時間を過ごしました。

迎え火に送り火、小さい頃からお盆には必ずやっていた習わし。改めて、ご先祖様を身近に感じ、今、生かされていることに感謝の念を抱くひと時です。

午後8時、まずはじめに東山の如意ヶ嶽の「大文字」に点火。続いて、「妙」、「法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」の順で点火されました。

東山の如意ヶ嶽(大文字山)

大文字送り火は従来から護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が癒るという信仰があるといわれています。また、消炭を持ち帰って粉末にして服すると、持病が癒るともいわれています。8月15日から16日にかけて先祖の霊や生存する人の無事息災が護摩木に記されます。
そして、この護摩木を送り火の点火資材として当日山上ヘ運び、当夜7時から山上の弘法大師堂でお灯明がともされ、大文字寺(浄土院)住職及び会員らにより般若心経があげられます。その後このお灯明を親火に移し、合図により一斉に送り火が点火されます。大文字は市内中心部のどこからでも眺望できる位置ですが、足利家が最も眺めのよいように―条通を正面にした、京都御所の池泉にうつるようにしたなど、諸説があります。(京都観光オフィシャルサイトより)