皆さん、こんにちは。いそべゆうこ(磯部裕子)でございます。

川西まほろば会では「国・県・市が連携をしすることで、力強く取り組めることがある」その利点を充分に活かすべく、兵庫5区(川西市の一部が含まれる)の自民党、谷公一衆議院議員にご同行いただき、兵庫県の齋藤元彦知事(自民党推薦)と面談の時間をつくっていただき、要望書を提出して参りました。要望書の内容は、川西の教育に関することが2点、そして、川西市の魅力づくりに関すること、スポーツ推進や福祉に関することです。

教育に関することは、県の教育委員会の範疇であり、知事が直接統括する知事部局とは独立した組織での話ではありますが、今回は知事に現状を伝え、知事からも県の教育委員会に働きかけてもらうべく要望しました。

要望書の中から主な内容をご紹介します。

□ 小中学校における教員不足への対策について (教育関連)

<要望趣旨>

学校現場ではコロナ以前から教員不足が大きな課題です。昨今、学校現場ではプログラミング 教育や英語教育の教科化、令和 4 年度から段階的に導入される兵庫県型学習システムへの対応、また、配慮が必要な児童生徒の増加、いじめ対応に保護者対応など、様々な変化や難しい課題に対応しています。このような状況下にあっても、優秀な人材を確保し、子ども達のためにより良い教育環境を担保するためには、国への一歩踏み込んだ働きかけ、県における柔軟な対応が必要不可欠です。

<要望内容>

国に対しては、教員の働き方改革をより一層促進させること、また、給与水準を上げることを強く要望していただきたい。

・ 通常の学級に在籍する学習障害、注意欠陥・多動性障害等の児童生徒に対する支援として臨床心理士等の専門的な巡回相談員の配置、兵庫型学習システムの導入に伴う専科教員の加配措置、発達障害児の支援充実のための通級指導担当教員の加配措置、問題行動等の増加や深刻化、別室登校の状況などへの対応としての生徒指導担当教員や不登校担当教員の加配措置、支援地域拠点校に配置されている学校生活支援教員の配置拡充教頭の過重な負担軽減のための加配教員の配置教職員の負担軽減や子ども達の学びの保障に注力できる時間の確保、コロナ対策などへの対応としてのスクール・サポート・スタッフの拡充をされたい。

・ 令和元年に免許外教科担任を解消するための免許外解消加配制度が示され、現在、6~8 学級規模の学校においても時間講師の加配が可能となったが、この制度には地域限定条件があり、阪神地区が適用外になっている。この地域限定条件を外すとともに、兼務発令を可能にすることで、技術・家庭科など不足が顕著な専門教員の充足には対応できるため、早急に制度を改善されたい。

・ 兵庫県教員採用選考試験の1次選考試験である筆記試験(一般教養・教科専門)実施の必要性について検証を行われたい。

□ひょうご北摂里山ライド 2022 の開催について(川西市の魅力づくり)

<要望主旨>

2021 年度に初めて実施された「ひょうご北摂里山ライド」は、参加者 300 名の規模で開催され、 兵庫県の北摂地域の里山の魅力を内外に発信すると共に、サイクルスポーツの振興に寄与する機会となった。令和 4 年度においても、継続実施することで、川西市はもとより兵庫県の北摂地域 における観光振興につなげる共に、令和 3 年度での課題を検証した上で、さらなるスケールアップと魅力の創造が求められる。

<要望内容>

・ ひょうご北摂里山ライド 2022 を開催いただきたい。
サイクリングロードの整備をしていただきたい。
・ 兵庫県各地で開催されているサイクリングイベントを一つにとりまとめた「ツール・ド・ひょうご」の開催を検討いただきたい。

その他の要望の概要は次の通りです。

□地域と学校の連携・協働体制構築事業の補助金について (教育関連)

→ 川西市では国の指針に従い、子どもたちの教育について、地域と学校が学校教育目標を共有して一体となって子どもの成長を育み、支えていく仕組みを構築すべく、各学校に「学校運営協議会」、中学校区ごとに「地域学校協働本部」を整備して地域学校協働活動を推進しています。その推進に際しては、県の補助が不可欠であり、そのことを強く要望しました。

「文部科学省が提唱する学校と地域でつくる学びの将来「地域学校協働活動」についての説明」は次のサイトをご覧ください。

https://manabi-mirai.mext.go.jp/torikumi/chiiki-gakko/kyodo.html

□「スポーツクラブ21ひょうご」補助金について (スポーツ推進)

→ 兵庫県ではスポーツを通した地域のコミュニティづくりを進めるため、県下の小学校区に地域住民が自主運営する地域スポーツクラブを支援する事業を実施しています。このスポーツクラブは、子どもから高齢者まで一緒にスポーツを楽しめる会員制のスポーツクラブです。川西市でも市内すべての小学校区に設立され、多くの市民がスポーツ活動を行なっていますが、その運営に際しては県の補助金が不可欠です。しかしながら、近年、その補助金が減額されています。今後、学校における週末の部活動を地域スポーツに委ねていくなどの考えもある中、スポーツクラブ21ひょうごの運営は重要な役割を果たすことになります。そこで、スポーツクラブ21ひょうごへの補助金の確保を強く要望しました。

□ヤングケアラー支援推進について (福祉関連)

→ ヤングケアラーとは、病気や障害のある家族・親族の介護・面倒に忙殺されていて、本来受けるべき教育を受けられなかったり、同世代との人間関係を満足に構築できない環境の子どもたち、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事だけでなく、家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どものことを言います。川西まほろば会でもヤングケアラーの支援推進については以前より早急に取り組むべきことと認識し、市長部局とも話をしています。また、川西市としても今年度、本格的な現状調査に取り組むと聞いていますが、兵庫県においても昨年度、ケアラー支援に関する検討委員会が設けられ、令和4年3月「兵庫県ケアラー・ヤングケアラー支援推進方策」が知事に提出されました。そこで、県主導におけるヤングケアラーの支援を速やかに進めてもらうこと、また、推進においては、川西市はじめ各市町との連携を強化してもらうことを要望しました。

「兵庫県ケアラー・ヤングケアラー支援推進方策(概要)」は次のサイトをご覧ください。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf03/documents/carer-youngcarer-shienhousakufukunogaiyou-0217.pdf

面談の中では要望に関しての想いをはじめ、多くの関連する話をしただけではなく、知事からも要望に関するお考えなども伺いました。さらには、「確認すべきこと、働きかけていくこと、取る組めることは迅速に進めていく」など、力強いメッセージをいただきました。このゴールデンウイークにお会いした「ひょうご北摂里山ライド」の運営スタッフの方からは、早速、県から連絡があり、里山ライドの開催や「ツール・ド・ひょうご」につながるような情報交換ができたことを伺いました。

今後とも川西市独自でできることは勿論ですが、国・県・市との連携でできることを、川西まほろば会の強みとして推し進め、子どもたちの豊かな育み、市民の皆さんの安心安全な暮らしや川西市の発展のために、一個人としてだけではなく、会派として取り組んで参ります。