皆さん、こんにちは。いそべゆうこでございます。

先日のブログで、私が所属する川西まほろば会が川西市の令和2年度の予算編成に対して24の要望を提出したことはお知らせしましたが、その要望に対して、市がどのように回答し令和2年度の事業にどのように活かされていくのかを、3回に分けてご報告いたします。

まず第1回は、大項目【次代を担う子ども達の教育環境等の充実】です。

「→」は市からの回答です。 「※」は私のコメントです。

【次代を担う子ども達の教育環境等の充実】

子どもたちの教育環境の整備については、安心・安全は勿論のこと、これから先の社会のあり方を見据えながら、子どもたちが社会の中で生き抜く力の原点をきちんと育める環境を整備できるよう要望しました。

1.市内全域の通学路の安全及び危険個所の整備

→ 関連機関等と連携・協力をし、引き続き通学路の安全確保に努めて参ります。

※ けやき坂から清和台中学校への通学路については、多くの問題がありますが、安全策の一つとして、令和2年度には平野神社から清和台住宅内につながる道の舗装がなされる予算が計上されました。とてもありがたいことです。けやき坂からは年々多くの生徒さんが清和台中学校へ通学することになります。引き続き一つずつでも問題を解決し、安心で安全な通学路の整備に努めたいと思います。

2.義務教育終了までの子ども医療費助成制度の拡充

→ 事業再検証のおける有識者からの意見を踏まえ、医療費助成対の対象や内容について、子育て支援施策全体の中でのあり方等を検討して参ります。

※ 義務教育終了までの子ども医療費助成制度の拡充については、川西市で子育てをしたいと思える要素の一つと考えます。近隣市町の状況も鑑み、都市間競争に勝てるよう今後のあり方について要望し、適切に審査していきたいと思います。

3.児童・生徒の放課後における居場所づくりとあり方

→ 放課後の空き教室や近隣公民館などの社会教育施設を利用した、放課後子ども教育の支援に引き続き取り組んで参ります。

※ 令和2年度の予算で、民間事業者によるけやき坂小学校区での留守家庭児童育成クラブの新規開所および運用に対する支援がなされます。児童数増加により待機児童が増えているけやき坂小学校区においては、とてもありがたいことです。

4.国際意識の醸成と英語教育の充実(JETプログラムによるALTの拡充)

→ 平成30年度、JETプログラム(外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業)によるALT(外国語指導助手)の配置によって、外国語を用いてのコミュニケーションを図ることへの意欲の向上、「聞くこと」「話すこと」に係わる多くの成果が伺えたため、一層、質の高い外国語教育の展開のため、今後、JETプログラムによるALTを全校に1名ずつ配置したいと考えております。

※ この件については、平成30年度の一般会計の決算特別委員会などでも、JETプログラムによるALTの全小中学校への配置を要望してきました。そして、令和2年度予算には、それらが可能になる予算が計上されました。とても素晴らしいことです。より質の高い教育により、子どもたちの意欲を学びにつなげ、グローバル化に対応する手段としての外国語の習得につながて欲しいと思います。

5.ICT教育の早期環境整備

→ 国の補助を活用して、一人1台のタブレットPC(パソコン)の環境整備をできるように努めて参ります。

※ この件については、少し出遅れ感のあった川西市ですが、令和元年度にモデル校にタブレットPCが配備され、様々な検証がなされました。そして、令和2年度には、小学校5・6年生と中学校1年生の全児童・生徒に一人1台ずつのタブレットPCが配備され、ICTを活用した教育やプログラミング教育が本格始動します。川西市でICT教育の整備環境がよりスピードアップし、また、より良い教育環境が整うよう、以前のブログ(視察報告)でもお知らせいたしましたが、東京の先進校視察で得た知識や情報を担当部署と共有し、また、厚生文教常任委員会や一般会計特別委員会などでも要望しました。引き続き、ICT教育のあり方を見届けていきたいと思います。

6.いじめ・不登校・引きこもりなどのケアサポートの充実

→ 教職員だけでなくスクールカウンセラーやSSW(スクールソーシャルワーカー)と連携し、学校として、児童生徒・保護者に寄り添った指導をしていきたいと考えております。中学生の不登校生徒に関しては、各学校との月1回の生徒指導連絡会において、情報共有を行っており、個に応じた支援の充実を目指しております。また、小学校児童に対しましては、適時学校と連絡を取り、支援の充実を図っております。加えて、不登校児童生徒の保護者に対して「気軽におしゃべり会」を月1回実施し、保護者に対しての支援も実施しております。

※ この件については、早期の気づきが大切です。そして、個の状況に応じた対応も大切です。また、学校に行きたくても行けない子どもたちもいます。そのような子どもたちに不登校という言葉を使うのがはばかれるのですが、学校に行きたくても行けない子どもたちの3割から4割が、起立性調節障害など成長期にありがちな自律神経のトラブル(病気)を持っている子どもたちがいるとも聞きます。必ずしも学校という場に向かうためのサポートではなく、子どもたちの多様性を尊重し、様々な環境整備をしていく必要があると思います。その一つとして川西市では、パルティK2にセオリアという施設があります。一人一人の子どもに応じた指導を実践しています。セオリアの利用者は低年齢化し、かつ、増えてきています。令和2年度には、セオリアでの指導員を拡充する予算が計上されました。とても、素晴らしいことです。この次のステップとしては、場所が手狭になってきているのが気になります。先般の一般会計特別委員会でも、場所の拡張について要望をしましたが、引き続き、学びの多様性、児童・生徒一人一人を大切にできる学びの場を要望していきたいと思います。令和2年度にはSSWの配置が拡充され、各中学校区に1名配置されることになりました。(勿論、いじめや不登校・ひきこもりの根本的原因になる部分に対しての教育や指導も、きちんと学校でなされていることを確認して参ります。)

7.子どもの成長に応じた発達状況や課題の確認と支援

→ 現在、心理士6名、言語聴覚士2名が対象児童生徒やその保護者に対し、教育相談を実施して、発達の状況や課題を確認、その支援に当たっており、引き続き支援を行って参ります。

※ ここ近年、発達状況に課題がある子どもが増えています。5歳くらいにその状況がわかりやすくなるとも言われています。このことについては、適切な時期の一人一人に特徴に応じて支援や教育を進めていくことは、とても重要なことと考えています。川西市では平成30年度に5歳児全員に対象にアンケートを実施し、早期の相談が進められる事業を始めました。担当は自健康増進部です。そして、川西市にはいくつかの部署で目的別に支援が行える組織になっています。教育委員会では教育支援センターやこども・若者ステーションもあります。それぞれが連携、ノウハウを共有し、個々の課題の確認を支援を早期から切れ目なくサポートしていけるよう、これからも要望して参ります。また、保護者の皆さんの声に耳を傾け、本当に必要なことを共に考えていきたいと思います。

8.学校のバリアフリー化の推進

→ 各学校施設の改修の必要性を踏まえ、優先順位をつけながら改修を進めて参ります。

※ 中学校のエレベーターについては、センターによる給食の実施に向けて、全校に設置されます。その他のバリアフリー化や小学校のバリアフリー化については、学校施設長寿命化のための改修などの機会にもなされることと思いますが、市の回答通り、必要性があることろには、優先的にバリアフリー化がなされるよう、確認して参ります。ちなみに、令和2年度には清和台中学校で学校施設長寿命化・大規模改修がなされます。

9.保育士の増員

→ これからも適正な保育士の配置・確保に努めて参ります。

※ 質の高い就学前教育を実施するためには、とても大きな課題です。川西まほろば会としても幾度となく要望していますが、人材不足は否めません。魅力ある雇用条件や就労環境の整備を提案するなど、一歩踏み込んだ策が必要かと思います。これからも、川西市として何ができるのかを研究し、要望していきたいと思います。

10. 学校完全空調化に伴い、多様化する学習指導要領、様々な課題に取り組むための授業日数の確保に対する取り組み

→ 平成30年度と令和元年度において、夏季休業期間の短縮を試行実施したとことですが、児童生徒の学力充実に向けた取組や豊かな学びのある教育活動の推進に向けて、その効果を検証して参ります。

※ この件については、 教職員の働き方改革への取り組みもあり、当初2年間の施行期間としていましたが、令和2年度も引き続き、夏季休業期間の短縮(3日間)を実施する予定でした。しかしながら、新型コロナウイルスのパンデミックによって、今の時点では、どのようになるかは不確定ですが、完全空調化のメリットを活用し、かつ、働き方改革との整合性も鑑みながら、必要な授業日数を確保する取り組みは、柔軟に取り組んでもらえるよう要望して参ります。

【健康で安心して暮らせる安全なまちづくり】【川西市の特徴を踏まえたまちづくりのあり方】については、川西まほろば会の令和2年度の予算要望がどう活かされるのか②~③でご報告いたします。